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  • 2026/07/13 07:10 掲載

三菱総合研究所の「生成AI活用術」超解説、コンサルの“新しい稼ぎ方”が凄すぎる…

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「とりあえずChatGPTを導入してみたものの、その先の活用が見えてこない」──こうした悩みを抱える企業は少なくない。一方で、先進的な企業はすでに生成AIを単なる業務効率化ツールとしてではなく、独自ノウハウの継承や経営判断の高度化、さらには新規事業創出の基盤として活用し始めている。企業間におけるAI活用の格差は、いま急速に広がりつつあるのだ。それでは、実際に先行している企業は何に取り組んでいるのか。今回、筆者は自社を実験の場としながらAI活用を磨き上げてきた三菱総合研究所(MRI)に取材した。一般的な生成AI導入支援やRAG(検索拡張生成)の構築にとどまらず、他のコンサルティングファームとは一線を画す「AIファースト戦略」と、その実践知の全貌に迫る。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。

 戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。

 また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。

 Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。

 最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。

 その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。

 youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説

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三菱総研が考える「AIファースト企業」とは?(記事の後半で詳しく解説します)
本記事は、三菱総合研究所 BA・AI事業部門長 小野由理 氏、BA・AI事業部門 AIコンサルティング本部長 清水浩行 氏に取材した内容を基に、執筆者である小宮昌人氏が内容を整理・考察したものです。

他のコンサルと一線を画す?三菱総研の成熟したAI活用の特徴

 生成AIの爆発的な普及と進化は、あらゆる産業のビジネスモデルに不可逆的かつ破壊的な変化をもたらしている。その激しい波は、企業の変革を支援する立場にあるコンサルティングファームやシンクタンクの足元にも容赦なく押し寄せており、情報収集や分析作業を中心とした旧来の労働集約的な収益モデルは、今まさに根本からの見直しを迫られている。
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【関連記事】野村総研(NRI)の「生成AI活用術」完全解説、国内コンサルも結構スゴかった…

 そうした激動の市場環境の中、三菱総合研究所(以下、MRI)は「社会課題を解決し、豊かで持続可能な未来を共創する」という不動のミッションを起点に、自社の事業プロセスと顧客へのソリューションの双方において抜本的な「AIファースト変革」を強力に推し進めている。

 同社にとって、AIの導入はそれ自体が目的化されるような一過性のブームではない。少子高齢化に伴う労働人口の減少や、それに起因するベテラン社員の高度なノウハウ継承の危機といった深刻な社会課題、そしてそれらに直結する顧客企業の経営課題を解決するための「極めて強力かつ不可欠な手段」としてAIを位置付けているのだ。

 現在、多くの大手コンサルティングファームが内部プロセスの効率化に重きを置いたAI導入を進めている。しかし、MRIのアプローチは一線を画す。

 MRIは、顧客の中期経営計画の策定や新規事業の探索、現場のリアルな困りごとに対するソリューションそのものにAIを深く組み込み、社会課題解決に直結する価値を生み出している点が、業界内でも極めて特異であり、先行している。

 本記事では、自らを実験台としながらAIを使い倒してきたMRIの戦略と、その背後にある圧倒的な知見の蓄積、そして「コンサルタント+AIエージェント」がもたらす新たなビジネスモデルの全貌について、三菱総合研究所 BA・AI事業部門長の小野由理氏、BA・AI事業部門 AIコンサルティング本部長の清水浩行氏に話を聞いた。
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格差広がる…一般企業の生成AI活用「4つの段階」

 生成AIの普及が進むにつれ、コンサルティング業界を含むビジネス全体の構造はどのような変遷をたどるのか。MRIは、この市場環境の劇的な変化を単なる技術トレンドとしてではなく、「4つのウェーブ(波)」という独自のフレームワークを用いて精緻に分析・定義している。

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