新規会員登録再開のお知らせ

新規会員登録を9月14日9:30より再開いたしました。ログアウト状態になっている方はお手数ですが再度ログインをお願いいたします。

  • 会員限定
  • 2026/09/07 11:55 掲載

AWSが「Agent Registry」を一般提供 企業を襲う“野良AI社員”問題とその解決策とは?

2
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
社内で誰が作ったか分からないAIエージェントが、業務システムにアクセスして仕事を始める──そんな“野良AI社員”が新たな管理問題になりつつある。これに対して、AWSが提供を開始したのが、増え続けるAIエージェントなどを一元的に把握する「Agent Registry」だ。ただし、AIエージェントの管理は台帳を作るだけでは十分ではない。AIのID、権限、承認、監査まで、企業が押さえるべき解決策を整理する。
AWSが「Agent Registry」を一般提供 企業を襲う“野良AI社員”問題とその解決策とは?の画像
野良AI社員が危険な理由
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

AWS一般提供、「野良AI社員」が危険な理由

 米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は2026年8月31日、「AWS Agent Registry」の一般提供を始めた。企業内で稼働するAIエージェントをはじめ、ツール、スキル、MCP(Model Context Protocol)サーバなどを一元的に登録し、検索・管理するためのサービスだ。東京を含む5リージョンで利用できる。今回の一般提供で特に目を引くのが、AWS Organizations配下で稼働するAmazon Bedrock AgentCore RuntimeやAgentCore Gateway上のエージェントを自動検出し、中央のRegistryへ集約できる機能である。

 なぜ、わざわざAIエージェント専用の「台帳」が必要なのか。背景には、生成AI活用が実証実験から本番業務へ移り、各部門や開発チームが別々にエージェントを作り始めたことがある。AWSによると、企業では「何が存在するのか」「誰が所有しているのか」「審査済みなのか」が共有されないまま、似たようなエージェントやツールが増える問題が起きているという。

 言い換えれば、管理部門も知らないところで働く“野良AI社員”の増殖だ。人間の社員なら人事部が在籍状況や所属部署を把握しているのに、AIになると誰が作り、どんなシステムへ接続し、現在も使われているのか分からない──そんな状況が現実になりつつある。

 実際、Cloud Security Alliance(CSA)とStrata Identityによる285人超のIT・セキュリティ関係者への調査では、稼働中のAIエージェントをリアルタイムで把握できている組織はわずか21%だった。つまり問題は「AIを導入できるか」から、「増えたAIを企業が把握し続けられるか」へと移り始めているのである。
編集部おすすめ動画

ただの名簿ではない、Agent Registryの仕組み

 Agent RegistryでAWSが目指しているのは、AIエージェントを登録するだけでなく、発見、承認、共有、廃止まで含めたライフサイクルを管理するための基盤だという。

 実際、登録対象はA2A(Agent2Agent)対応のAIエージェントだけではない。MCPサーバやそこで使われるツール、AIエージェントが利用するスキル、独自形式のリソースも扱える。利用可能なものを意味ベースとキーワードの双方で検索できるため、別の部署がすでに作ったエージェントを知らずに、同じものを一から開発するといった重複も減らせるという。

画像
Agent Registryの仕組み

 さらに重要なのが、今回から加わった組織横断の自動検出だ。管理者がAWS Organizations単位で有効にすると、複数のAWSアカウントにあるAgentCore RuntimeやAgentCore Gateway上の対象を検出し、中央で確認できる。新しくエージェントが配置されれば自動的にRegistryへ現れ、審査を経て公開する流れを作れる。作った側が自主的に「登録してください」と申請する仕組みだけに頼らない点が大きい。

 また、登録情報にはタグを付け、整理だけでなくコスト配賦やアクセス制御に利用できるほか、AWS Resource Access Managerを使ったアカウント横断の共有にも対応した。変更操作はAWS CloudTrailで追跡できる。つまり、「誰のAIか」という棚卸しから、「誰が承認したのか」「どこまで社内で共有するのか」「費用をどの部門に付けるのか」までを結び付けようとしているわけだ。

 人事にたとえるなら、社員名簿だけではなく、配属、承認、異動履歴、退職処理まで扱う仕組みに近い。AIエージェントが数十体ならExcelでも管理できるかもしれない。しかし、数百、数千へ増えれば、手作業では追いつかなくなる。そこで初めて「AI資産管理」という考え方が重要になる。

この続きは
会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員に
ご登録ください。

すべて無料!今日から使える、
仕事に役立つ情報満載!

  • ここでしか見られない

    2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!

  • 完全無料

    登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!

  • トレンドを聞いて学ぶ

    年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!

  • 興味関心のみ厳選

    トピック(タグ)をフォローして自動収集!

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 2

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 2

  • 10

  • 0

  • 1

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報が
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

「」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報が
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像