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- 2026/07/31 13:22 更新
【GAFAM最新決算比較】マイクロソフト・AWS圧勝?市場が見抜く「AI投資」の決定差
GAFAM全社2桁増収、それでも株価は「2勝3敗」のワケ
GAFAMの2026年4~6月期決算が出そろった。マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、アップルの5社はいずれも前年同期比で2桁増収となり、表面的には「全員勝者」に見える。ところが、決算発表後から説明会終了後までのおおむね3時間以内に見られた株価反応は、マイクロソフトとアマゾンが上昇し、アルファベット、メタ、アップルが下落する「2勝3敗」となった。
最も鮮明な勝者はマイクロソフトだ。同社の2026年度第4四半期、すなわち2026年4~6月期の売上高は前年同期比18%増の900億ドル(約14兆4,000億円)、営業利益は18%増の406億ドル(約6兆4,960億円)、純利益は31%増の357億6,600万ドル(約5兆7,226億円)だった。
Microsoft Cloudの四半期売上高も27%増の593億ドル(約9兆4,880億円)に達し、Azureなどの売上高は43%増えた。決算発表後の時間外取引で株価は8.2%上昇し、翌日の通常取引でも15.5%高となった。クラウド事業の成長に加え、営業利益も伸ばしたことから、AI投資を収益へ結びつける力が評価された格好だ。
ただし、純利益には投資評価など一時的な要因も含まれる。会社側によると、アンソロピック投資の評価益や人員関連費用などが、1株利益を合計0.27ドル押し上げた。5社の本業を比べる際は、純利益だけでなく営業利益を見る必要がある。
アマゾンも、決算発表後の時間外取引で株価が約9%上昇した。売上高は20%増の2,006億ドル(約32兆960億円)、営業利益は43%増の275億ドル(約4兆4,000億円)。一方、アルファベットは24%増収、メタは28%増収、アップルは16%増収だったが、3社の株価は決算後に下落した。
市場が見ていたのは増収率だけではない。AI関連の設備投資を営業利益とキャッシュフローへどれだけ速く変換できたかという点である。決算の数字の大きさより、その「質」が問われる局面となった。
AWS・Azure・Google Cloud、好業績でも分かれた市場評価
クラウド3社の伸び率だけを比べれば、首位はアルファベット傘下のGoogle Cloudだ。2026年4~6月期の売上高は前年同期比82%増の247億6,800万ドル(約3兆9,629億円)となった。営業利益も前年同期の28億2,600万ドルから88億1,400万ドル(約1兆4,102億円)へ拡大した。アルファベット全体の売上高も24%増の1,197億9,600万ドル(約19兆1,674億円)、営業利益は30%増の407億7,000万ドル(約6兆5,232億円)だった。Google Cloudの成長は、売上高だけでなく利益にも表れている。
それでもアルファベット株は、決算説明会後の時間外取引で約5%下落した。市場が警戒したのは、AIデータセンターなどへの設備投資である。アルファベットは2026年の設備投資見通しを最大2,050億ドルまで引き上げた。クラウドが急成長しても、投資負担がキャッシュフローを圧迫する可能性が意識された形だ。
対照的に、AWSの売上高は37%増の422億ドル(約6兆7,520億円)となり、18四半期ぶりの高い成長率を記録した。AWSの営業利益は前年同期の102億ドルから166億ドル(約2兆6,560億円)へ増加。アマゾン全体の売上高に占める割合は約21%だが、営業利益の約60%を稼いだ計算になる。
米アマゾン・ドット・コムのアンディ・ジャシーCEOは「AWSは活況を呈している」と説明した。AWSのAI事業と半導体事業は、それぞれ年間売上高換算で250億ドルを超えたという。
Azureなどの売上高も43%増え、市場予想を上回った。ただし、マイクロソフトはAzure単体の四半期売上高を開示していない。Microsoft Cloudの593億ドルにはMicrosoft 365なども含まれるため、AWSやGoogle Cloudの売上高と完全に同じ指標ではない点には注意が必要だ。
それでも3社の市場評価が分かれたのは、売上高の伸び率だけではなく、営業利益、設備投資、キャッシュ創出力に差があるからだ。AIクラウド競争は、成長率を競う第1幕から、「誰が最も効率よく稼ぐか」を競う第2幕に入ったと言えるだろう。 【次ページ】メタとアップル、正反対のAI戦略でも売られた理由
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