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- 2026/10/13 11:31 掲載
米アンソロピック、小型AIが数か月でIoT機器上で自己複製できる水準に達しうると報告
実験では、90億パラメータ(9B)のモデルが、試験した9種類のハードウェアのうち8種類で推論を動かした。300億パラメータ(30B)以下のモデルは、複製の個々の工程の多くをすでに実行できる一方、工程を通してつなげるとミスをするという。
簡略化した評価では、GLM-5.2以上の性能のモデルであれば、最初の感染から複製の完了までを自力でこなせた。GCP上に構築した8ノードの検証網で、GLM-5.2は5回中4回で全ノードに拡散し、残る1回も7ノードに到達した。ただし、攻撃の入り口となる通信ポートに認証がないなど、サイバー攻撃の部分は簡単な設定にしており、実環境で起こりうる結果の上限値だと説明している。
小型モデルが過去と同じ速度で改善を続ければ、2026年末までにこの水準に並ぶ見込みという。
デモでは、約55ドル(約8,700円)の格安Android TVボックス15台をつなぎ、Gemma4-26B-A4Bを分散して動かした。速度は毎秒0.39トークン。ボットネット「Kimwolf」が感染させた200万台超と同規模の網なら、約13万3000のレプリカ(複製)を動かせる計算で、処理能力はNVIDIAのH100約40基分にとどまるという。増殖は遅く、倍増には数日かかるが、止める起点となる中央の拠点がないため、停止は難しいとしている。
防御側の対策として、ISPの通信フロー監視による異常の検知や、ハニーポット(おとり機器)による攻撃の実体の採取を挙げた。感染が疑われる加入者を隔離して通知する方法は、Miraiの事例では14日以内に92%の感染を除去でき、通知なしの74%を上回った。メーカーには、安全な初期設定への移行と、規制による水準の底上げを促している。
では、研究チームは何をもって「数か月」と見積もったのか。そして、TVボックスより手強い標的は、すでに世に出回っているのか。背景には、能力の伸びを測った指標の試算と、機器の台数をめぐる大胆な概算がある。
・AIの「下限」と機器の「上限」が交わる時期の試算
・フロンティアモデルの助言も効かない、小型AIの弱点
・Jetson搭載のエッジAI機器、H100換算の概算
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