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- 2026/10/24 14:45 掲載
エヌビディア、ノキアらとAI-RANを推進 Tモバイルが商用網で世界初の通話に成功
目玉は、無線アクセス網(RAN)にAIの計算基盤を載せる「AI-RAN」の実用化だ。Tモバイルは、ノキア、エヌビディアとともに、米国のワシントン州ベルビューにある商用網で、世界初となるAI-RANによる通話を完了した。商用のAerial RAN Computer(ARC)サーバ、ノキアのCUDA対応RANソフト、Massive MIMO(多素子アンテナ)の無線機で構成し、既存の5Gスタンドアローン(SA)コアと市販のスマートフォンにつないだという。
BT、ドイツテレコム、エリサは、ノキアのCUDA対応RANソフト「anyRAN」をARC上で動かし、実網でAI-RANのパイロットに取り組むと発表した。エリサは、音声、モバイルデータ、映像分析を単一の基盤で同時に動かす欧州初のフィールド試験を終えた。オレンジもノキアの5GソフトをARCで試している。エヌビディアによると、ノキアのanyRANとARCを使ったAI-RAN協業を公表した通信事業者は、世界で20社近くに上る。
あわせてエヌビディアは、ARCの新構成として「MGX 2U」と「MGX 4U」の2種類を発表した。大容量の処理が必要な集約型のRAN拠点向けで、GPU「NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition」を搭載する。デル・テクノロジーズ、クアンタ・クラウド・テクノロジー、スーパーマイクロがARC対応サーバを提供するという。
通信網の運用自動化では、エヌビディアのオープンモデル「Nemotron」の採用も広がる。ノキアは自律ネットワーク向けのソフトに組み込み、シスコは調整したモデルを「Crosswork AI」に取り入れた。NTTデータも運用基盤「NextGenOSS」に同モデルを使い、ネットワーク劣化を早期に検知するエージェントを作るとしている。
ジェンスン・フアンCEOは「通信ネットワークは、世界の会話を運ぶために作られた。これからは世界のインテリジェンスも運ぶ」と述べた。
では、エヌビディアが「世界初」と掲げたこの通話は、AI-RANの商用化にどこまで近づいたことを意味するのか。背景には、1年前に結ばれた提携の約束事と、通信各社で食い違う試験の時期表がある。
・Tモバイルの「世界初」は、1年前の予告をどこまで果たしたのか
・BT、ドイツテレコム、エリサ…各社の実フィールド試験が「2027年」に集中する理由
・EMEA9事業者が進める基盤づくり、新設4社と拡張5社の顔ぶれ
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