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- 2026/10/24 00:25 掲載
NTT、光ファイバとAIで水道管の漏水位置を熟練者並みに特定 福岡市で世界初の成功
同社のニュースリリースによると、実証では、地下30cmから120cmに埋設された給水管の直上の地上で、漏水に伴う微弱な振動を光ファイバセンシングで測定した。そのデータをAIで解析し、水平誤差75cm以内、正解率88%で漏水位置を推定できたとしている。
漏水修理工事の際に求められる調査精度の目安は、誤差80cm以内で正解率80%以上とされる。今回の結果は、この目安を上回った。
光ファイバセンシングには、光ファイバに沿った振動の分布を測る分布型音響センシング(DAS)を用いた。作業者はセンサ用の集積化光ファイバデバイスを路上に敷き、5分間の振動測定を行う。AIは周囲の雑音の中から漏水の振動を取り出し、他の地点と類似しない特異な振動地点を漏水位置として自動で推定する。測定から解析までの所要時間は約15分という。
従来の漏水調査は、人間の耳で聴き取った音を頼りに位置を推定する方法で、誤差80cm以内・正解率80%以上の水準に達する技術者の養成には数年を要していた。NTTは新技術により、専門的なスキルを持たない作業者でも、熟練者並みの精度で漏水位置を特定できるようになるとしている。
NTTは今後、AI解析アルゴリズムの精度と、漏水現場での運用性の向上を図り、全国の水道事業者や自治体への導入展開をめざす。成果は11月18日~25日に開催する「NTT R&D FORUM 2026」で展示する予定だ。
では、老朽化する水道インフラの現場で、なぜ福岡市が「世界初」の舞台になったのか。背景には、総務省がまとめた水道管の老朽化の実態と、熟練技術者の減少をめぐる福岡市の危機感がある。
・水道管の4分の1が寿命超え、更新ペースは追いつくのか
・世界トップクラスの低い漏水率でも残る「熟練頼み」の壁
・「世界初」はまだ途中、2027年7月末までの検証の中身
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