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- 2026/10/24 08:35 掲載
アンソロピック、ClaudeでOSS123本を形式検証 約1億8000万行の証明で数百件のバグ発見
対象は、グーグルのファズテスト基盤「OSS-Fuzz」にある123のライブラリ、239のエントリポイント(テスト用の入り口)。ファズテストは、半ばランダムな入力を大量に与えてクラッシュを探す手法で、すべての入力を試せるわけではない。今回は、このテストを「どんな入力でもクラッシュしない」という仕様に自動で置き換え、Claudeが証明を書いた。証明が仕様を満たすかどうかは、証明検査系「Rocq」が機械的に確かめる。
作業は数週間で完了し、証明は約1億8000万行のRocqコードに上る。典型的な1件は約60万行で、対象バイナリの長さは中央値で1万8000命令だった。証明の過程で数百件のバグが見つかり、Claudeが自ら修正したうえで、修正後のコードを改めて証明した。libexpatの脆弱性CVE-2026-56132の再発見も含まれるという。
一方、アンソロピックは限界も明記している。証明は、単一スレッドで動く静的なRISC-VバイナリがLinux上で動くことなどを前提とし、「形式検証済み」は「バグなし」を意味しないと強調した。
同社は、証明の一部と、RISC-VおよびLinuxの形式モデルを公開した。Theoremは他のOSSプロジェクトにも同じ処理を実行すると申し出ており、開発者向けのClaudeスキルも公開するという。同社は20日にも、ClaudeでOSS25件の攻撃対象領域を分析し493件の問題を見つけた取り組みを公表していた。
では、なぜ兆回に及ぶテストをすり抜けたバグを、AIの証明は暴けたのか。背景には、AIが証明を通すために使いかねない「抜け道」と、証明1本あたりのコストをめぐる数字がある。
・ファザーが1MBで止まる間に潜んでいた、20MBと64MBのバグ
・AIが「クラッシュしないプログラム」に書き換える抜け道への対策
・証明に数億トークン、Opus 5.5で40%減というコストの現実
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